『根っこのともだち 目をさます』
ヘレン・ディーン・フィッシュ 文
ジビレ・フォン・オルファーズ 絵
石井桃子 訳
冬のあいだ中、木々は葉っぱをおとしています。
でも春がゆっくり近づいてくると、お日さまはあたたかくてりはじめ、
かぜはやわらかくなり空の色はあおくなっていきます。
春の到来です。地面の下では、根っこの子どもたちが、土のお母さんに起こされています。
「さあ 春がきますよ。しごとをはじめなくては」根っこの子どもたちは春のしたくをはじめます。
地面への坂を上っていく途中で根っこの子どもたちは、花の子どもたちになります。
美しい言葉と絵が心を豊かにしてくれます。
この絵本はドイツで100年前に描かました。