くんちゃんのはじめてのがっこう
ドロシー・マリノ 作
まさき るりこ 訳
くんちゃん、今日は嬉しいことがあります。
お父さんから、カバンをもらって、初めて学校へいくのですから。
くんちゃんは、おかあさんと学校へ向かいます。
途中に出合う、はちやこうもりに、「ぼく学校にいくんだよ」と
楽しそうに話します。
ドキドキの教室では、上の子たちが字を読んだり書いたりしています。
くんちゃんは、「ぼくはできない」と、どんどん小さくなっていき、
とうとう教室から出て行ってしまいました。
それから学校が初めてのおともだちの番になりました。
そーっと窓からのぞいていたくんちゃん。
だいじょうぶですよ、くんちゃん、みんな今からだからね。